はじまり、はじまり、と扉がひらく
初めまして、craft-boyです。1996年生まれ。阪神・淡路大震災とオウム事件があり、windows95が発売され、エヴァンゲリオンが放映された次の年に生まれた。
見田宗介と大澤真幸がいうところの「虚構の時代」が終わった次の年だ。
そんな僕はこのブログで主にリアルタイムで進行するカルチャーについて書いていこうと思う。
95年以降生まれの、95年以降生まれによる、95年以降生まれのための、カルチャー談義だってあってもいいはずだと思ったから。
僕たちの世代はテレビでドラマ版『モテキ』2話を見て、アニメ版『打ち上げ花火』を劇場で見て、ドラマ版『打ち上げ花火』をhuluでスマホで見た世代だ。比喩的に、あくまでも比喩的に表現すると。
80年代や90年代に思春期を過ごした方々みたいには楽しめないことだらけだ。
『セクシーボイス アンド ロボ』というドラマがある。いまからちょうど10年前の2007年に放送された、松山ケンイチ、大後寿々花主演、木皿泉脚本、河野英裕プロデュースのドラマ。
第1話の冒頭で主人公のニコはスパイと殺し屋の闘争を見たことを、日常に訪れた非日常に出会ったことを、<誰か>にどうしようもなく伝えたくなったとき<他者>との出会う場所、つまり<セカイ>への入口は2007年の地方の女子中学生にとって「新興宗教」か「テレクラ」しか選択肢がなかった。
(この「新興宗教」と「テレクラ」のハイブリットが「アイドル」だと思うのだが・・・ 木皿泉の時代描写は本当にすごい)
そんなニコ世代も10年経ってブログをつかって「どうしようもなく関わっている」この<セカイ>に伝えたいことを伝えられるようになった。
これからどうぞお付き合いください。