とうきょう、ときめくめくるめく。

96年生まれ、東京・高田馬場在住のサブカル戯れ日記。

『白昼夢』 出演/いとうせいこう 中井りか

『白昼夢』というフジテレビ系列26:25~26:55の時間帯でやっているバラエティー番組が面白い。内容は20歳になる中井りか(NGT48)が「博覧強記の権化」いとうせいこうとともに「大人修行」するという番組である。 まあ、なんとも80年代に思春期を終えた40代が深…

『anone』 脚本/坂元裕二

坂元裕二が今作をもって「連ドラをおやすみ」することを自信のインスタグラムで発表した。これにより『anone』は坂元裕二史におけるマスターピースとなった。*1 このドラマには世代のレイヤーが5つあった。上から、亜乃音(田中裕子)と万平(火野正平)の世…

『ドラえもん のび太の宝島』 脚本/川村元気

劇場版『ドラえもん のび太の宝島』は気鋭のヒットメイカー、川村元気を脚本に迎えたことで話題となっていた。例年、DVDもしくは配信でチェックしていた自分も今年は劇場まで足を運んだ。 現状それほど評判のよくない川村元気脚本の『ドラえもん』だが自分は…

『シェイプ・オブ・ウォーター』 監督/ギレルモ・デル・トロ

キリスト教的に“水=water”は真実のメタファーらしい。 ギレルモ・デル・トロの最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』は1960年代のアメリカを舞台に、軍機密期間で掃除婦として働くイライザと研究対象として連れてこられた「半魚人」との恋を描いている。 こ…

『乃木坂工事中』2018年3月11日回 出演/生駒里奈 齋藤飛鳥

乃木坂46の20枚目のシングルは長年グループを支えてきた生駒里奈の卒業シングルとして注目を集めていた。最近の中高生は残念ながら知らないかもしれないが、生駒と言えばグループ初代のセンターであり、初期のシングル群は生駒里奈というアイドルを象徴する…

『アンナチュラル』 脚本/野木亜紀子

『アンナチュラル』

R-1グランプリ2018  優勝/濱田祐太郎

2018年のR-1グランプリは漫談師・濱田祐太郎の優勝で幕を下ろした。 話しかけたいのに話しかけられないくらいの「距離」にいる<他者>と視聴者を繋ぐことをテーマにしたテレビ番組(『月曜から夜更かし』、『世界の果てまで行ってQ』、『激レアさんを連れて…

『15時17分、パリ行き』 監督/クリント・イーストウッド

映画『15時17分、パリ行き』は巨匠クリント・イーストウッドの監督最新作である。『ハドソン川の奇跡』(2016)以来となる今作はフランスで起きたテロ(タリス銃乱射事件)に出くわし、そこでテロリストに立ち向かった若者3人についての物語だ。 作品内では思…

『国境のない時代』出演/坂道AKB

「<少女>たち」が現代は「国境のない時代」だと歌うこの曲は革命的だ。 そもそも、<少女>と<国家>は本来、コインの表と裏だった。社会学者の宮台真司は『サブカルチャー神話解体』のなかで近代における<少女>の出現についてこう分析している。 明治…

『FROLIC A HOLIC ~何が格好いいのか、まだ分からない。~』 脚本・演出/オークラ 

FROLIC A HOLIC 『何が格好いいのか、まだ分からない。』をライブビューイングで見てきた。東京03と脚本家のオークラが主催しているこのシリーズは今回で3年ぶり2回目の公演になる。 『30minutes』から『漫画みたいにいかない。』まで、オークラ作品の大フ…

2018年だからこそ見るべき坂本裕二作品 〜『問題のあるレストラン』〜

「『いい仕事』がしたい、ただ、いい仕事がしたいんです。 ドキドキしたいんです。 手に汗を握って息をするのも忘れるような、そんな瞬間に出会いたい。人生ってきっと、地位や名誉やお金ではない。人生はどれだけ心が震えたかで決まると思うんです。」(『問…

はじまり、はじまり、と扉がひらく

初めまして、craft-boyです。1996年生まれ。阪神・淡路大震災とオウム事件があり、windows95が発売され、エヴァンゲリオンが放映された次の年に生まれた。 見田宗介と大澤真幸がいうところの「虚構の時代」が終わった次の年だ。そんな僕はこのブログで主にリ…